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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「クルスは違和感は無いって言ったけど、こんな躰の僕を好きになって、ずっと一緒に遺物に居てくれる人間なんて‥‥‥居ない‥‥
それくらい僕だって分かってるんだよ」
「雌雄同体‥‥はっきり言えばバイセクシャル、女性も男性も愛する‥‥
もう少し早ければ可能性を持つ人間は居ましたが、今は年老い隠居の身、中々上手くいかないものですねアリアン」
私の思い付く限りで、そんなタイプの人間はたった1人、とは言え今はもう80才も超えるような老人‥‥元気は元気なんですが、年月が経ち過ぎました。
「‥‥‥クルス‥‥‥
それって‥‥‥フリッツ・ハールマン??」
「‥‥ええ‥‥
彼はバイセクシャルです‥‥いえ、でしたが正解でしょう‥
女を犯し男も犯す、初めは私とルークを犯して殺すつもりでしたからね」
「フリッツ‥‥‥ハールマン‥‥‥」
私の腕の中でアリアンは真剣に考え込んでしまいましたが、本当もう今更話‥
同じ性癖を持つ人間は存在するでしょうが、アリアンとの相性と考えれば微妙な感じを受けます。
その前にアリアンは人間を受け入れるのか、こちらも問題でしょう。
「‥‥‥フリッツ・ハールマンだったら‥‥良いよ‥‥
僕、あの人のとんでもない性格が好き」
「ですが彼は‥‥‥」
「年?老人??
そんなの遺物の中では関係無いんだ、あの中は無限‥‥年を取る事も若くなる事も造作も無い話」

