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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「これからはハールマンの力にもなるんだよ?」
「・・フリッツで良い・・
フリードリッヒ・フリッツ・ハインリヒ・カール・ハールマン、だからフリッツで良い」
「フルネームだね、フリッツよりもカールの方が呼びやすいかも?」
「それでも良いアリアン」
「じゃあカール、ずっと一緒だよ」
「・・ああ・・」
漸く笑ったアリアンが、今度こそハールマンに近付き、挨拶程度のキスを1つ‥
ハールマンの方が茫然としているのも面白い。
「僕のモノだって証、これでカールとも繋がれるんだ‥‥
後はクルスお願い、カールを連れて来て」
「えぇ分かっています、その前に風呂と着替えでしょう、今のままでは山の中の熊ですので‥‥
そしてハールマン、先ほども言った通り一度遺物に入れば二度と出る事は出来ません、最後に心残りや行きたい場所はありませんか?無理は話以外でしたら聞きます」
「心残り・・行きたい場所・・
・・・ハノーファー・・・」
「ハノーファー?」
「俺の産まれた街、俺が犯した罪の街、もう一度行ってみたい」
「それが貴方の願いなんですね、良いですよハノーファーへ行きましょう」
ルークが戻るまで、後数日という時間はある、その間にハールマンの最後の願い、ドイツの北にあるハノーファーへ行く事になった・・・・・

