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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼

光る壁のレリーフに通り抜ける通路が出来る、それこそが本当の遺物への入り口‥
そして遺物の間への多数の視線‥‥気付いていないと思うのか、愚かな賢人共は。
「行きますよハールマン、此処から先は盟主か選ばれた者しか足を踏み入れられぬ聖域、心なさい聖域の意味を‥‥」
「・・・・・」
牽制の一言を言ってから、私が先導として壁を通り抜ける‥
ハールマンが通り抜けた後、壁の道は閉ざされ光りも完全に収まった・・
「もう良いですよ話しても‥‥
全く面倒ですね‥‥それが盟主の役割とも言いますが、馬鹿な賢人共め」
「・・怒ってる・・」
「怒りより苛々です、こんな攻防をどれだけ続けているか‥‥
まあ良いです、長い階段の回廊ですが下りますよ?」
「・・ああ・・」
円柱状に下へと続く階段の回廊、この真下が本当の遺物が安置されている遺物の間になる‥‥
さして話す事も無く、ただ無言で階段を下る私とハールマン、行き着いた先には薄緑色に輝く遺物と、青色に輝く回りの景色。
「・・・これが遺物・・・」
「そうです、そしてこの回りも遺物を制御する為に必要な場所と考えられています‥
‥‥私でも遺物の全容は把握出来ないんですよ、それだけ古く長い太古から存在する世界最大のオーパーツ、それが本部遺跡の遺物です」

