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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
‥‥‥本当に‥‥‥
‥‥‥本当に‥‥‥
クルスはカールを連れて来てくれた!!
僕はあの遺物の間に出る事が出来ない‥
クルスとルークとカール以外の人間と話した事も無い‥
僕は遺物の意思で人間じゃ無い‥
それなのに、それなのに、クルスとカールは約束を守ってくれた‥
僕のたった1つの望み、ガーディアンにカールがなってくれたんだ。
「‥‥‥カール??」
「・・アリアン・・
本当に俺で良かったのか?」
「僕の方こそ‥‥既に人でも無い僕で良かったの?」
来てくれたけど不安、もしカールがクルスが言うから僕のところに来たんじゃないかって、カールの意思じゃ無いかも知れないって不安‥‥なんだ。
「アリアンは嫌いじゃない、逆に何時も元気なアリアンが俺は羨ましかった‥
野良犬のような俺じゃ近付けない、そうも思っていた」
「それがカールの本心?
もう随分前の話だけど、僕は此処から無茶苦茶に暴れるカールを見て、一目で気に入ったんだよ‥
最後には肩に飛び乗って引っ掻いてたよね」
「・・そんな事があったが、もう古い話・・
そんなに前から知ってたのか・・」
「‥‥うん‥‥
ずっと見てたよカールを、僕が気になったのはカールだけ‥
だから子供のままでも良い、そう思ってカールの前に出た」