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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
「‥‥上手く‥‥行ったよ‥‥
守りたいなんて言ってくれた‥‥
今カールは水晶の中で眠ってる、目覚めるまで数年かな?
カールの精神と意思が遺物に馴染むまで、暫くの休息」
「‥‥数年‥‥
寂しくはありませんかアリアン」
「大丈夫、ちゃんとカールを感じられるから寂しく無いよ‥
それよりクルスの望みは直ぐに使える、今風に言えば良いのかな?
カールはガーディアンとしてサブシステムの役割なんだ、クルスがこの遺物の中で眠っていた時と同じように、サブシステムが動けば、只人でも遺物の力をある程度制御出来るようになる」
「なるほど、空座の時期に賢人が遺物を制御していたのは、私自身がサブシステムの役割を果たしていた為‥
漸く何故の理由が分かった気がします」
稀少種‥‥盟主以外で遺物を動かすには、アリアンの他にもう1人必要だった‥
昔は私であり、今はハールマン、それが私が探し求めていた制御法の真実。
「クルスは稀少種だから、遺物の中に居るだけで役割になれたけど、カールは普通の人間だったから、完全に遺物と同化しないとサブシステムとしての役割は果たせない‥
だから僕はカールを選んだ、カールだったら大丈夫そう思って‥‥‥行くんだよね世界に、僕は此処でクルスを見てるよ」
「ええ‥‥
もう一度世界へ、この100年と少しの私の望みでした‥
アリアンにもハールマンにも申し訳無いとは思っていますが、私は自由の時を選びたいんです」