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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
「僕と違ってクルスは繋がらないと世界は見れない、そして僕が見せる世界は見るだけで触れられない‥
だから行ってクルス、僕達は時間が無限にあるんだ、クルスの事だから飽きたら戻って来ると思うし、僕は寂しく無い」
「そうですか、言葉通り心置きなく行きたいと思います‥‥
そうそう、意に染まぬ者が遺物に触れた時は、容赦無く仕置きして構いません、アリアンも好きにやって下さい」
「‥‥ぷっっ‥‥
良いの?かなり痛いお仕置きだけど?」
「それで無くば仕置きにはならないでしょうアリアン?」
「くすくす‥‥そうだね‥‥」
「‥‥‥‥‥
今日明日ドイツを離れる訳では無いですが、暫くの間この本部遺跡を頼みますアリアン」
「任せて!
クルスも元気でね、楽しい世界を期待しているから」
「ええ、十分に楽しみますよ」
暫しの別れ‥‥
アリアンや私に取れば、そこまで長くない間の事、そして何時かは此処に戻らなければならない、それも理解しています。
にこやかに手を振るアリアン‥
初めに話を切り出した時を考えると、本当は心境複雑でしょうに、それでも私のやりたい事を優先してくれた事には感謝しています。
そんな束の間の別れを噛み締めた後、私は遺物の外へ出る為に、再び回廊を歩き出した・・・