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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
(・・あれから1日・・)
盟主がハールマンと遺物に入ってから1日が過ぎ、自分は他の賢人達との睨み合いの真っ最中‥
盟主は賢人達に一切目的を語っておらず、側に控える自分が知っているのではないか、そんな疑心の目を向けられているのは確か‥‥知っているが‥‥
「‥‥‥何故答えん暗躍と暗殺!」
「それが盟主からの命、幾ら儀式と秩序でも答える事は出来ない‥
強制でもするか?
自分は盟主から賜った身体能力と、この銀の宝剣で相手をしてやる‥‥正式にだ」
祭壇の手前で銀の宝剣を構える自分と、儀式と秩序に従う19人の賢人‥
多数相手だろうと自分は負ける気はしない、それだけの力も技も持っているつもり。
「事を荒立てる気は無い暗殺と暗殺、我々は何故盟主がハールマンを連れ立ったか知りたいまでの話」
「死にゆくジジィが遺物に選ばれたのが、そこまで面白く無いのか?
選んだのは遺物、自分はそれしか知らん、長と離れていたんでな」
漸く盟主の夢が叶う、そんな大事な時に賢人達に邪魔されては敵わない‥
しかも今の賢人は代替わりし、本当の盟主のお力を知らんのが殆ど。
そして自分の実力もまた知らず、だからこんな事が言えるんだろうな‥
その気になれば、19の賢人全てを此処で殺せる事にすら気付かない馬鹿な奴等だ。