この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
何時になくキツい言い方、キツく光る赤琥珀の瞳‥
本気の怒り‥‥盟主はあの言葉に本気の怒りを表しになった、それがどんな結果を齎すか、自分は知っている。
「‥‥茶番はもう結構‥‥‥
私が賢人に付き合う通りも無い‥‥好きにおやりなさい賢人共、その代わり私は居城をドイツを出ます」
「盟主っ!?
遺物は盟主しか扱えませぬ!
盟主がドイツをお出になっては、我々は遺物を扱う事すら出来ませぬ、どうかお考え直しを‥‥盟主!!」
必死な儀式と秩序を前にして、盟主はうっすらと冷たく笑う‥
そうこれは盟主の意趣返し、殺人鬼とのたまった儀式と秩序そして19の賢人への制裁。
「あなた方の事など知りませんよ‥
私を捕らえ遺物に封じた賢人共、またその技で私を捕らえるつもりですか?
信用するに値しない賢人共よ良く聴くがいい!
ハールマンにより遺物は賢人でも制御可能となった、お前達がのたまうハールマンにすがり僅かな力を使う‥
因果応報‥‥殺人鬼にすがるしかない賢人、滑稽ですね、私は愉快ですが」
そう言い盟主は片腕を上げ、そこから遺物の間全体に風の刃が吹き荒れる‥
怒れる盟主の矛先は‥‥賢人‥‥
全てを巻き込む風に、のたまうのは賢人達の方・・・・・