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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
殺人鬼、死にゆく命、賢人の軽々しい言葉、それが私の心の琴線に触れた‥
ハールマンを殺人鬼と言う愚かな賢人共、その身を持ち本当の殺人鬼の怒りを知るがいい、この世で一番罪深い殺人鬼である私の怒りを‥‥
「お怒りを‥‥お怒りをお沈め下さいませ盟主っ!?」
「「「盟主!!」」」
私が19の賢人に使ったのは風の竜巻‥‥‥の筈が、力が強過ぎ風の刃に変化‥
何故?遺物の間では力は完全に制御出来る、今まではそうだった。
(‥‥これは‥‥
私の力の方が増している??)
荒れ狂う力は私の手を離れているよう‥
唯一私と側に居るルークに風が向かないようギリギリ制御はしていますが、少しでも気を緩めれば、風は私とルークさえも襲うだろう。
(何故力が暴走します?
‥‥‥いえ、アリアンが言っていましたね、力が強くなり制御も僅かながら安定すると‥
しかし安定よりも力が強過ぎます、使った私でさえどうしようも無い程に‥‥)
多分制御が出来ないのは怒りの感情の為、怒りは私を冷たい悪魔の性質の盟主へと変える‥
私が極力喜怒哀楽を表さないのは、この性質を抑えるのが目的であり、心の琴線に触れ怒りの感情を出してしまった今、私ですらも力の制御は不能。