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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第36章 開け放たれた扉ー自由への翼
「先ずは世界中を回りたいですね‥
どうです?
1年ほど掛けて豪華客船で世界1周などは、色々な国を見れますよ?」
力の方はそこそこに、定位置のソファーに座り紅茶を一口‥
流石に今日はルークも素直に反対側のソファーに座っている、少し柔軟になりましたねルークも。
「‥‥豪華客船‥‥
ドイツ国籍で手配をします‥
名は何時も通りで宜しいですか盟主?」
「すっかりコンラート・ゼクスという名が馴染みました、違和感が無い程度には‥
そうそう豪華客船はルークも一緒ですよ?
言った筈です‥‥ルークも一緒にと‥‥」
「それは‥‥はい‥‥
2人分で手配します」
「嬉しそうですねルーク?」
「100年近く掛かり、漸く盟主の悲願が達成されれば、自分だって嬉しいです‥
それに‥‥昔の話をまだ覚えていて下さったなど‥‥」
「覚えています、忘れる訳が無いでしょう‥
世界を使って遊ぼう‥‥その時はルークと一緒に‥‥
流石に世界を使い遊ぶ気は失せましたが、ルークと一緒には変わりません」
「‥‥‥盟主‥‥‥」
昔言った私の言葉‥‥
100年近くが経ち、少しだけ考えは変わりましたが、基本的な事は何1つ変わらない。
ルークと一緒に‥‥
これだけはずっと変わらなかった‥
私に従う鬱陶しい子供そこから始まり、信用出来る従者、私唯一の仮眷族‥
どんなに立場が変われどルークはルーク、私が一番信用している者、このスタンスだけは100年経っても一切変わらない。