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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第8章 カリスマ星の宿命という男
社交界というのは気紛れ‥
連続して来るかと思えば、全く姿を見せない事もある。
要は誰と繋がるか、目的が無ければ来る事も少ない‥
上流階級というものは勝手気儘、そんな世界だと私は認識しているが・・
そして、こう高みの見物をして何日目になるのか‥
ひと月で上手くいかなければ、次の機会を待つしかない、無限に近い時間を持つ私がその時間に縛られるとは・・・
今日も空振りかと、何時もの場所でワインが入ったグラスを軽く振って退屈しのぎをしていたら、急に場が騒ぎ出した。
(これはまた‥団体で‥
弱い者程‥とも言いますがね・・)
目的としていたヒムラー含むナチ党の団体が、己を主張するように社交場の一部を陣取っている‥
漸くと思い私は動く、次なる布陣に向けて・・
「・・また・・お会いしましたねヒムラー殿・・・」
「ゼクス殿!
こちらこそお会いしたかった!!」
ああ‥コンラート・ゼクスと名乗っていましたか、気ままに名乗ると簡単に忘れそうになる。