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第5章 5

「亜美…」

隆士は、二週間ぶりの亜美の体に愛しさと興奮が混じる。

出張で会えない時は一人、ビジネスホテルでオナニーをするしかなかったが今は、会いたかった亜美が自分の手の中にいる。

嫌がられない様に、離れない様に、離さない様に隆士は、優しく亜美を抱きしめた。

だが、亜美はそんな隆士の想いを感じとれずに実様に会えない寂しさを募らせる。

隆士に抱かれて、実様に抱かれる。

亜美は、思い返す。

そういえば、最近１ヶ月放置された時も、知らずの内に出張へ行った時だった。

また１ヶ月…ううん、今度はもっとそれ以上に放置されるかもしれない。

亜美は、不安を膨らませていく。

会えないなんて嫌！