この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第20章 夏子の恋
それに乗っかってしまった紘が
「新田夏子が好きだぁぁぁぁぁ!!!!」
と、どっかの番組みたいな主張を廊下で絶叫した時、ちょうど誠達の前を通りかかろうとしていた萌と夏子が、ビシッと固まりこちらを見ていて、廊下にいた他のクラスの生徒なども固まってこちらを見ている。
波留が
「乗っかてるんじゃねーよ、バーカ」
と、紘の頭をパシンッと叩いた時、ハッとした夏子が、バーッと現場を逃げるような感じに走り去って行くのを、萌が
「ま、待って、なっちゃん!」
と、誠をギンッと睨みつけ、追いかけて行く姿を紘は見て、膝をついて
「終わりだ…一生の終わりだ…」
と呟いていた。
誠と波留がまたコソコソと、
「マジホントバカ!紘がああ言うのに異常にノリが良い事知ってるだろ!」
「やっ、まさか叫ぶとは思わなかったんだもん」
「それでもお前!今日からアプローチしようとしてたのに、ありゃ可哀想だろ!」
「てか、二人好き合ってるんだから良くね?」
「バカ!プロセスって言うのがあるだろ、プロセスってものが!」
と、またコソコソ言いながらも、掛ける言葉がない二人は
「ど、どうしよっかぁ〜…」
と顔を見合わせ、誠は
「萌に託すしかない!」
と、他人頼りな事を言った時、チャイムが鳴った。
「新田夏子が好きだぁぁぁぁぁ!!!!」
と、どっかの番組みたいな主張を廊下で絶叫した時、ちょうど誠達の前を通りかかろうとしていた萌と夏子が、ビシッと固まりこちらを見ていて、廊下にいた他のクラスの生徒なども固まってこちらを見ている。
波留が
「乗っかてるんじゃねーよ、バーカ」
と、紘の頭をパシンッと叩いた時、ハッとした夏子が、バーッと現場を逃げるような感じに走り去って行くのを、萌が
「ま、待って、なっちゃん!」
と、誠をギンッと睨みつけ、追いかけて行く姿を紘は見て、膝をついて
「終わりだ…一生の終わりだ…」
と呟いていた。
誠と波留がまたコソコソと、
「マジホントバカ!紘がああ言うのに異常にノリが良い事知ってるだろ!」
「やっ、まさか叫ぶとは思わなかったんだもん」
「それでもお前!今日からアプローチしようとしてたのに、ありゃ可哀想だろ!」
「てか、二人好き合ってるんだから良くね?」
「バカ!プロセスって言うのがあるだろ、プロセスってものが!」
と、またコソコソ言いながらも、掛ける言葉がない二人は
「ど、どうしよっかぁ〜…」
と顔を見合わせ、誠は
「萌に託すしかない!」
と、他人頼りな事を言った時、チャイムが鳴った。