この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第28章 迫り来る影

「あとは特に…。今どこかに潜伏してる筈だとは警察にも言われたけど…あっ、マサトって言う人と携帯で話をしてました。」

「…マサト」

「話しをしている内容までは聞いてなくて…またあとで警察の事情聴取来るので、話をしておきます」

「わかった」

ゆうはそれにしても…と続ける

「妊娠って、喜ばしい時は良かったねって言えるけど、あなたらの年代はやっぱり大人に守られてる部分もあるし、今回は言えない状況だったの。
…妊娠してなくて、良かったわね…」

その言葉に唯はコクンと頷く。

「もう…こんな事に引っかからないようにしないと」

と、泣き笑いを浮かべてる彼女も人生の入りたて。


ゆうは口を開く。

「人の人生は良いことも悪い事も半分半分で出来てるんだって。誰かが言ってた。私もそう思ってる。」

唯は目を瞑り

「そんなもんなんですね…」

と言う。

「そう…相手は順風満帆に見えていても、どっかこっかで、つまづいたり、転んだり、でも軌道修正をしながらみんな生きてる。…だから、今こうなってしまったって言う事を悲観的には捉えないで、ね?」

その言葉に

「はい」

と、唯は頷く。

「みんな心配してるけど、どうする?もう少し、時間必要かな?」

ゆうの言葉に唯が

「…萌に謝りたい」

と言った。

「了解。近い内にまこちゃんと二人連れて来るから。今あの二人も結構大変で、缶詰状態なのよ。まこちゃんにいたずら電話が来たり、体育のジャージがズタズタに引き裂かれたりして…。あと…刃物を持った人に追い掛けられて…ね。」

唯がハッとした顔で

「もしかして榎本くんが…?」

ゆうは頷きながら

「警察と学校はそう思ってる。私の不甲斐なさもあってね。全く榎本くんの心開けなくて、結果的に辛い目にみんな合わせてしまってる。本当にごめんね」

そう言うゆうに、唯は

「…大丈夫です…。でも榎本くんを止めなきゃ…。川仲くんのバイト先を聞いてきたって事は」

その言葉にゆうが黙って頷いた。
/372ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ