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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第29章 血と機転と夢
「川仲!上がって良いぞ!」

その言葉に

「お疲れっしたー!」

と、店長に声を掛け、誠はジジジッと、タイムカードを押す。

制服に着替えて、バイト先で待っていた紘と波留に

「クリスマスなのに悪いな…」

と、申し訳なさそうに誠は紘と波留に言う。

「良いってことよ。それよりこんな日に萌ちゃんと過ごせないなんて可哀想な誠くん」

と言う紘の言葉に

「これから濃厚な時間を送るの!ああしてこうしてって!」

ぐふふと笑う誠に独り者の波留が

「気持ち悪いこのリア充野郎。」

と、言いながら、電車に乗る。

「いやーしっかしこの生活、いつまで続くんだろ…」

誠が呟くのに、

「なんか逃げまくってるみたいだしなぁ…」

と、一昨日ゆうが唯の元に行き、その唯の証言で、警察が捜索したクラブの売人のアジトはもぬけの殻だった…と、今日の話し合いの時に言われた。

「一緒に行動してんのかな、あいつ」

紘の言葉に

「その可能性は高いと思う」

と波留は言う。

「なんで?」

誠は聞くと

「なんて言うか、人を使って色々とやってるだろ?通り魔は除いてさ。…なんとなく、めちゃくちゃ臆病なヤツなんじゃないかなって思って。」


「ははは、臆病か。確かになぁ」

紘が笑って返すのに

「臆病なヤツってアレだぞ?キレたらとんでもないこと考え出す可能性があるんだぞ?」

波留の言葉に3人でシンとなる。

「確かに唯ちゃんの事件もそうだったしな。あと、俺の嫌がらせ行為とか…」

誠は手を顎に当て、考える。

「ジャージズタズタとかさ、なんて言うか…予告めいたものながある気がするんだ、俺」

その波留の言葉に

紘と誠から

「人が考えないようにしてたっつーのに何言いやがんだ!」

「怖いからやめろマジ!」

と、パシンパシンと波留の頭を叩く。


「しかしホントになんか…なんでそんな事出来るんだろうな…」

紘が言う言葉に真面目な表情を浮かべる3人。

「マジ、萌になんかやったら末代まで祟ってやる…」

と言う誠に

「てめぇは生きるんだから、祟るとかそう言う言葉を言うでない!!」

と、波留は誠の頭をパシンと叩く。
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