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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第29章 血と機転と夢
「違いますーうちの早苗ちゃんと乳繰り合いたいだけですー」

と、口を尖らせて言う悠治に

萌の父も寛容なタイプなのか…?と、

「ははは…」

から笑いをする。

「お前は生きるの。生きて、楽しく毎日過ごすの。生きて生きて生きまくるの。」

だからと続ける

「萌泣かせるんじゃねぇぞ。もうめっちゃ大事にしてんのわかってっけど。絶対にな。」

そんな言葉に

「はい」

と言う誠。

「俺が言った約束さ。お前守ってくれてて、すごい嬉しいよ。まぁ、痴漢とかやってた時期のお前の気持ちにはホントマジ殴り飛ばしたくなったけどね?」

そう言う悠治に

「わっわっほんっとすみません。あの節はホントマジすみません!!」

と、平謝りの誠。

「ま。うちの萌ちゃんは可愛いので、致し方ありませんけどね」

と、ポンポン背中を叩く。

「さぁ行け。もう、こんな所天寿を全うするまでくんじゃねーぞ!」

と、誠が歩こうとした光とは反対の道にポンと背中を押す悠治。

「あとさ。わりぃんだけど、うちの早苗がさ、その内めっちゃ悩む時期が来るから、その時…誠、頼む。」

振り向いた誠は

「え?何を?」

と言う。

悠治は何故か泣き笑いの表情を浮かべ

「その時分かる。萌を頼んだぞ。もう振り向くな。行けっ!」

そう言う悠治に誠は握手を求める。

「しゃあねぇなぁ…」

グッと誠を引き寄せ、悠治は

「幸せになれ。生きろ」

と、抱きしめ、ポンッと背中を押した。

「振り向くな。歩け。あっちにいけ。」

光を指差し言う悠治に誠は光に向かって歩き出した。

「おじさん、ありがとう…」

涙が溢れるままに、誠は光に飛び込んだ。
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