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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第30章 甘える誠
「ちょ…ちょっとまこちゃん!!」

「んー?」

誠は素知らぬ振りをしながら、ヒビの入っていない方の手で、萌を自分の目の前に座らせ、萌の服に手を忍ばせ、胸を揉みしだく。

今日は大晦日。

冬休みに入った萌は毎日、美咲達同伴の元、誠の見舞いに来ていたが、今日は大晦日と言う事もあってか、同伴は辞退され、代わりに警察が萌の行動を張り込み、ここまでやって来た。

誠がこんな風に萌の体に触ると言う事は、誠が目覚めた時以来。

萌は担当の看護師に特別な許可を貰い、今日は病院に泊まることになった。

誠曰く、豊に刺される前は毎日の様に萌を触っていた為、今、所謂「萌不足」らしく、萌の体が触りたくて触りたくて仕方がなくなってしまったしい。

「なんで、怪我をしてる筈のまこちゃんの手が私の胸を触っているのかなぁ?」

「だって充電したいんだもん」

そう言う誠に

「私はコンセントですかっ!」

とツッコミを入れる萌。

「だって、毎日触ってたのに触れないから、ノイローゼになりそうなんだもんっ」

と口を尖らせて言う誠に

「…はぁ…」

と困り、ため息を吐きながら

「ちょっとだけだからね?」

と、萌から誠に軽くキスをする。

「そんなんじゃ足りないー!!」

と、駄々を捏ねる誠に

(あぁ、もうっ!!)

と思った萌は

「いつ看護師さんが入って来るか分かんないし!ダメ!」

と言う。

「じゃあ消灯時間になったら良いの?」

と誠は言い、

「巡回があるでしょうが巡回が!!」

と、萌は言い返す。

誠は、ふふふ…と不敵な笑みを浮かべ

「こんな日があると良いなぁと言う願望を元に、巡回時間を予めリサーチしたのだー!!」

と胸を張り言うのに

萌は呆れ果てて、ピクピク顔を引攣らせながら

「どうやって…?」

と、聞くと

「暇で暇で仕方がなかったから、一晩寝ずに、寝たふりしながら巡回時間を測っていたのですっ!!」

と、また更に胸を張って言う誠にイラッと来た萌がヒビが入ってない手をパシンッと叩く。

「いってぇ」

呻く誠に

「そんな事したら、退院遅れちゃうわよ、もう…」

と、呆れて言った。
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