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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第30章 甘える誠
「ちょ…ちょっまこちゃ…」

と、言ってる傍ら

「もーう…なんで片手しか使えないんだろ…」

と、誠はぼやきつつ

萌は

(器用だなぁ…)

と、思っている傍ら、左手だけで、服からブラジャーを抜き取った誠は、ブラジャーを枕の下に隠す。

「あーこの感触だぁぁ〜」

と言いながら、服の下から左手を使い、萌の胸をむにむにし始めた誠に萌は

「そんなにこの感触が良いんだ?」

と聞いた所

「萌のだから良いんですっ」

と、萌をベッドに押し倒し、トレーナーの裾を上げ、チュクチュク…と舌で刺激しながら、左手は胸を揉んでる状態に

「あっ…んっ…はぁっ」

と、吐息を漏らしていると

コンコンと言うノックの音。

萌と誠は顔を見合わせあたふたあたふたしている内に病室のドアが開き、

「誠…大丈夫か…?」

と、入って来たのは、誠の父陽太と、義理の母である晴美。

顔を見た瞬間

(ひぃぃぃぃぃ〜)

と思いつつ、隣の誠は更に固まっており、あたふたあたふたしている内にベッドからは降りていた萌が、

「お、おじさん、おばさん、お久しぶりです」

と、フォローを入れた所で、ようやくハッとした誠が

「お、親父、義母さん、帰ってこれないんじゃなかったの?」

と聞いた所

「息子の一大事に駆けつけない親がいるか…仕事は昨日片付けて、一旦帰国したんだよ…」

と言う。

誠と、陽太のやり取りを見て、萌は

「わ、私、待合室にいるねっ!」

と、部屋を出ようとした所、ガシッと誠に服の裾を掴まれ、

「ここにいて!」

と、言う言葉に、何とも気まずい気持ちになりながら、萌は二人分の椅子を用意する。

「萌ちゃん、ありがとう…」

と言う言葉に、

「いえいえとんでもないです…」

と返した萌は、誠の両親と反対側の椅子に座った。






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