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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第30章 甘える誠
椅子に座り、落ち着いた陽太は、ほんとにもう…と言う表情で
「誠。犯人を挑発するバカがいるか…」
と呆れた表情で言う。
「だってめっちゃ腹立って仕方がなかったんだもん。」
と、顔を膨らませて言う誠に
「それでもなぁ!なんでお前が刺されないといけないんだよ!」
「それは榎本に言ってくれ!榎本に!!」
と、ぎゃあぎゃあ騒ぎ始める誠と陽太に
(こ、こんなに似た者親子だったっけ…)
と、冷や汗をかきながら、
「あ、あの〜」
と、誠を庇う戦略に出た萌は
「いつも誠くんには守って貰ってまして…だから、そのぉ…」
と、言い始めた時に誠はぎゅっと萌の手を握り
「一番あぶねーのはこいつなんだ。だから刺されても殴られても、俺はどうってことないんだ。」
と言う誠。
陽太はため息を吐きつつ
「日本に残るって言い張ったのは萌ちゃんがいたからだとは思ったけど…、まさかこんな事件に巻き込まれるとは……」
と、晴美と顔を見合わせる。
どうやら、誠の萌に対する恋心は親にまで知れ渡っていたらしいが、今はそれどころの話ではなく、
「とにかく、今お父さんとお母さんの所に戻りましょうって言っても、誠くんは日本にいたいんだろうし、今、入院してるし、ね?」
と、晴美は陽太に言い聞かせるように言う。
どうやら、誠は萌には黙っていたが、仕事で海外に行くと言う父に残ると言い張っていたらしい。
(まぁ、私もそんな立場になったらまこちゃんには言えないと思うしね。でもなんだろ…すごく罪悪感…)
そう思った萌は
「ホント今回の事は私が最初にこの状況を作ってしまって、すみません」
と、陽太と晴美に頭を下げて謝るのに
「萌!こんなの謝らなくて良いってば!榎本が暴走してるだけなんだし、そんな風に思う必要ないから!」
と、誠が庇う。
「誠。犯人を挑発するバカがいるか…」
と呆れた表情で言う。
「だってめっちゃ腹立って仕方がなかったんだもん。」
と、顔を膨らませて言う誠に
「それでもなぁ!なんでお前が刺されないといけないんだよ!」
「それは榎本に言ってくれ!榎本に!!」
と、ぎゃあぎゃあ騒ぎ始める誠と陽太に
(こ、こんなに似た者親子だったっけ…)
と、冷や汗をかきながら、
「あ、あの〜」
と、誠を庇う戦略に出た萌は
「いつも誠くんには守って貰ってまして…だから、そのぉ…」
と、言い始めた時に誠はぎゅっと萌の手を握り
「一番あぶねーのはこいつなんだ。だから刺されても殴られても、俺はどうってことないんだ。」
と言う誠。
陽太はため息を吐きつつ
「日本に残るって言い張ったのは萌ちゃんがいたからだとは思ったけど…、まさかこんな事件に巻き込まれるとは……」
と、晴美と顔を見合わせる。
どうやら、誠の萌に対する恋心は親にまで知れ渡っていたらしいが、今はそれどころの話ではなく、
「とにかく、今お父さんとお母さんの所に戻りましょうって言っても、誠くんは日本にいたいんだろうし、今、入院してるし、ね?」
と、晴美は陽太に言い聞かせるように言う。
どうやら、誠は萌には黙っていたが、仕事で海外に行くと言う父に残ると言い張っていたらしい。
(まぁ、私もそんな立場になったらまこちゃんには言えないと思うしね。でもなんだろ…すごく罪悪感…)
そう思った萌は
「ホント今回の事は私が最初にこの状況を作ってしまって、すみません」
と、陽太と晴美に頭を下げて謝るのに
「萌!こんなの謝らなくて良いってば!榎本が暴走してるだけなんだし、そんな風に思う必要ないから!」
と、誠が庇う。