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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第30章 甘える誠
「まぁ、それは、早めに言った方が良いよね」
萌は新しいタオルで体を拭きながら言う。
「そうなんだよなぁ。あ、でも、大学進学したあと、一回は留学するつもりなんだ。だから、健太さんに今色々教えて貰ってる。…今、ゆうちゃんには、榎本暴走したりしてるから、言うに言えなくてさ。ゆうちゃんも大変だろうし…」
と、体を拭く手をまた動かしながら言う誠に
「けど、大事な事だよ?」
萌は俯きながら言う。
まさか、自分が人を振った事で、大好きな人を死なれそうになるとは思わなかった。
その為、自分にも榎本にも怒りや悲しみが湧いてくる。
「榎本は…あいつは…きっと寂しいってずっと思って来たんだろうな…」
呟くように言う誠に、萌が
「寂しくても、ここまでやっちゃ、人生が台無しになっちゃうのよ…榎本くん、それ分かってるのかな…」
そう言う萌に
「…分かってないんじゃないかな。俺がお前に痴漢した…そんな状況に近いもんがあると思う…」
と、俯きながら言う。
萌は驚きながら
「なんで?」
と聞くと
「多分すげぇ思い詰めたんだと思う。好きな子を手に入れる為には手段を選ばない…そんな気持ちで動いてたんじゃないか…俺、なんとなくそう思うんだ…」
と誠はタオルを握り締めて言った。
「でも、まこちゃんは最終的に私の為に色々と動いてくれてるじゃない」
そう言う萌を誠は抱き締め
「俺はお前に悲しい思いをさせてしまったって、お前に痴漢していたことを知られてから思い直しただけ…お前がいなくなる世界が想像したくなかった…それだけのことだ。あとは…波留の言う通り、俺は多分ゆうちゃんの言うことを聞いたのが多分良かったんだろうなぁ…」
と、呟くように言うのに
「ゆうちゃんにそんなお説教されてたの?」
と、つい悪戯心で聞くと
「されたされた。あんた海外に行くなんて逃げる気っ!?みたいに言われた」
誠は苦笑いしながら言った。
萌は新しいタオルで体を拭きながら言う。
「そうなんだよなぁ。あ、でも、大学進学したあと、一回は留学するつもりなんだ。だから、健太さんに今色々教えて貰ってる。…今、ゆうちゃんには、榎本暴走したりしてるから、言うに言えなくてさ。ゆうちゃんも大変だろうし…」
と、体を拭く手をまた動かしながら言う誠に
「けど、大事な事だよ?」
萌は俯きながら言う。
まさか、自分が人を振った事で、大好きな人を死なれそうになるとは思わなかった。
その為、自分にも榎本にも怒りや悲しみが湧いてくる。
「榎本は…あいつは…きっと寂しいってずっと思って来たんだろうな…」
呟くように言う誠に、萌が
「寂しくても、ここまでやっちゃ、人生が台無しになっちゃうのよ…榎本くん、それ分かってるのかな…」
そう言う萌に
「…分かってないんじゃないかな。俺がお前に痴漢した…そんな状況に近いもんがあると思う…」
と、俯きながら言う。
萌は驚きながら
「なんで?」
と聞くと
「多分すげぇ思い詰めたんだと思う。好きな子を手に入れる為には手段を選ばない…そんな気持ちで動いてたんじゃないか…俺、なんとなくそう思うんだ…」
と誠はタオルを握り締めて言った。
「でも、まこちゃんは最終的に私の為に色々と動いてくれてるじゃない」
そう言う萌を誠は抱き締め
「俺はお前に悲しい思いをさせてしまったって、お前に痴漢していたことを知られてから思い直しただけ…お前がいなくなる世界が想像したくなかった…それだけのことだ。あとは…波留の言う通り、俺は多分ゆうちゃんの言うことを聞いたのが多分良かったんだろうなぁ…」
と、呟くように言うのに
「ゆうちゃんにそんなお説教されてたの?」
と、つい悪戯心で聞くと
「されたされた。あんた海外に行くなんて逃げる気っ!?みたいに言われた」
誠は苦笑いしながら言った。