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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第31章 戦士達の再会
(でも俺が刺された事で、萌の方が少し楽になってるし…このまんまの状態で行けば…でもあいつはどうなるんだろう…)

学校は?ゆうは?

昨日萌がゆうの話をしていたが、恐らく誠が刺された事により、ゆうや学校もこれからが一番大変な事となるだろう。

誠が負傷したニュースは元より集団リンチ。

誠の事件も、大きく新聞に取り沙汰されていた。


豊がもし萌に固執して来た時の事を考えると、被害の拡大を最小限に留めたい…ゆうが一番願っていた事だが、豊の暴走を止める何かが今無い状態。

(俺が食い止められていたら…)

そう思うが、やはりどう考えても、誠が食い止める…そう言う事も出来る訳なく、萌が止める…それも出来ないだろう。

(萌がもし榎本と対面した場合…恐らく榎本はもっと暴走する……)

受け入れる事すら、萌は出来ない。

誠が刺されているし、その前からもうずっと、豊に怒りを募らせている。

キャパ自体も超えてるし、それをぶつけた場合、豊はどう反応してくるか…そう考えただけでも、誠は怖く、寝ている萌を左手で引き寄せた。

「…ん?まこちゃん…」

引き寄せて、萌はぱっちり目を覚ます。

「おはよ。萌」

チュッと軽く口にキスをする。

「おはよ…まこちゃん…」

照れ臭そうに笑う萌の起きたての顔は、とても可愛らしく、今この状況下の中でも、誠にとっての癒しとなる。

(あぁ…もう…毎日の様に見ていても飽きたらない…)

付き合えば付き合うほど、好きが増していく。

気が狂いそうな位の好きが、萌が隣にいる事で、静かな心に変わっていき、萌がいる事で、誠自身が強くなれる。


「今何時?」

チラッと時計を見る。

七時過ぎ。

まだ朝食まで時間がある。



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