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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第31章 戦士達の再会
あっと何か気付いた様に萌は言う。

「まこちゃん、明けましておめでとう。」

誠は

「こんなトコでこんな挨拶もなんだけど…今年もよろしくな…」

と言って、コツン…と額と額をぶつけた。

ふふふ…二人で笑みが込み上げる。

こんな状況でも二人で新年を迎えられた…。

しかもずっと見て来た相手と、こんな風に。

そう思うと、幸せな気分になる。

「初詣、まこちゃんの分までする?」

と、萌。

「行くのか?」

そう聞くと、

「うん。紘くん達と。厄払いのお守りもらってこようか?」

ニシシと萌が笑う。

誠は少し考えて

「んー…退院したら、萌と行きたいかな。萌付き合ってくれる?」

と言う言葉に、萌は嬉しそうな顔で

「うん!!」

と、言う。

(あーもーこの顔。この顔なんだよ…。俺が一番見たい顔…)

誠が言う事に笑ってくれたり、怒ってくれたり、嬉しい顔をしてくれたり。

(これからは刺された時みたいに、悲しい表情だけはさせたくない)

ーー『お願いっ!早く来て!早く来てぇぇ…』

ボロボロと涙を零しながら、出血を止血していた萌の表情。

あの時、止血する萌の手は、誠が萌と知り合った時から今までを振り返って見ても、今までに無いくらい力強いもので、意識があっても何も話せない状態の誠に金切り声で誠を呼ぶ声は、誠の心に大きく響き渡っていた。

左手で、ギュッと引き寄せた手を力を込め

「今年から絶対悲しい思いだけはさせないから…」

そう呟く誠に

「…ん。」

萌は真面目な顔で言った。

「と言う事で、少し時間があるので…エネルギーチャージ…」

ジーッとルームウェアのジッパーを下げ、タンクトップをあげる誠に

「まこちゃ…ちょっ」

と言う時にはチュクチュク…と口で、萌の胸を含んでいた。

「んっ…はぁ…」

萌は体を仰け反らせる。

気持ち良い所は半年で知り尽くした。

嫌な事も悦ぶ事も全部。




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