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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第31章 戦士達の再会
なんだかんだ、ベッド上で歯磨きをしたりするのを萌が手伝ったり、テレビを見つつ、二人で話をしていたら、日中が過ぎて行き、

コンコン

病室のドアが音を鳴らす。

萌は顔を明るくしながら

「なっちゃん達だぁ〜」

と、誠のベッドを降り、病室のドアを開けに行く。

予想通り、紘、波留、夏子の三人が入って来て、紘が

「よっ」

と、唇の怪我がまだ治っていない状態で手を振り振りしながら入って来る。

波留も同様。

だが、こちらは顔の傷より体の打撲が酷いらしく、手に包帯を巻き登場した。

ツカツカと波留は無言で誠の元に行き

「お前…!!」

と、ふるふる拳を握り締めながら言うものだから、ビクッとまるで条件反射のように誠が左手で防御のポーズを取ると

波留が誠を抱き締めて

「生きててくれて、ホント良かった…」

ボロボロと涙を流しながら、誠に言った。

誠は波留の表情にもらい泣きししそうにながらも、

「バカヤロー俺が死ぬもんか…」

と言った所

波留も、萌同様、ヒビが入ってない手をパシンッと叩き

「えばんな、バーカ」

と、淡々な表情に戻る。

「いやーホント今回はびっくりだったな」

紘は軽く言うものだから

「ビックリどころか、あの世の入り口まで行っちまったよ」

と、苦笑いする誠。

夏子は

「そんな軽く言わないで!」

と、怒り口調で言うのを紘が

「ごめんごめん」

と、謝る。

どうやらこの二人も、誠と萌の様なドラマがあったようだが、誠は深く突っ込まない事にした。

(あんな経験、一度きりどころか、絶対したくねぇ…)

と思ったからだ。

悠治に夢で話が出来たことはすごく良かったけれどもしかしたら願望が具現化しただけかもしれない。

けど、悠治が言った言葉に

(生きるんだ)

そう言う気持ちが、前より増した。
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