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第31章 戦士達の再会

それまで黙って聞いていた夏子が

「多分、今は普通に過ごすのが一番じゃないかな？」

と言う。

「普通に過ごす…ね…」

紘はぼやく。

そう思ってたら集団で来られた…やはりこれは防ぎようもないのか…誠は思いながら

「覚悟してたら本気でやってくれたって言う感じだからな…。でも、それに臆していたら逆に相手の思う壺になるか…」

「私はそう思う」

と、夏子は言う。

「今警察の警備が強くなってるんだし、ゆう先生には職員用玄関使うの許可貰って、その後の事はホント集団で動いて、まこちゃんと萌を守ってく…それしか手段的にはないんじゃないかな」

その言葉に

「そうだね。」

と、波留が淡々とした表情で言う。

「相手も多分今油断してるかもしれない。今どこにいんのか分かんないけどさ…それより、これのせいで学校の単位とか落ちるのはマジありえない話だし、まず、今まで通りって事で。」

誠と波留と紘が拳をぶつけ合う。


「良いなぁ〜…」

と、萌はぼやく。

「ん？何が良いの？萌？」

誠がそう言うと、

「なんか…男同士の友情って、ね？」

と、夏子と顔を見合わせて言うのに、誠は

「元々はお前を守るために動いてたの！俺がターゲットになるかもしれないってのは、ゆうちゃんが言い始めた時位からだったし。今度はあんな風に集団で来たらもちろん…」

と紘と波留で顔を見合わせて

「「逃げるが勝ちっ」」

と、ニヤリと笑う。

「あ、そうだ。一人ずつ砂とか持ち歩けば良いんじゃね？」

と、紘が言う所に

「おーそれいーねー」

と、ガチッと手を組み合す。

「やっぱり良いなぁ…男の友情って…」

そう萌がぼやくのに、誠は

（多分唯ちゃんの事思い出してるんだな…）

そう思った。

けれど、まだ唯との面談はまだと言われている。

冬休みが終わってから…ゆうにはそう説明されていて、退院をしてから、話をする段取りをゆうは付けているらしい。

（男だって、そこまでに行き着くまでに結構時間がかかるんだよ…）

波留を見て、思った。