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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第31章 戦士達の再会
三人でツルむようになると、誠の性格が見えてくる。

すごく分かりやすい癖に、その気持ちをひた隠しにして、けど一生懸命萌に話掛けていて

(幼馴染…なんだっけ)

そう思いながらいたある日。

誠と紘とバカな話を昼休みにしている時に、誠の思いに気付いた。

萌を、愛しそうに見ている視線。

(これは…俺、行きたくねぇ…)

恋より友情を取ろう…そう考えた四月。

波留の短い恋が終わった。

そう考えたら、榎本に波留に誠、そして告白して来た人数が豊を除き四人と言う記録を持つ萌はすごくモテるのだが、本人はいたって普通に過ごしていて、逆に、困った様子を浮かべていた。

夏休みが終わり、萌と誠が一緒に学校を休んでいて、

(どうしたんだろ…)

そう思った翌週、萌は誠に怒鳴り付けていて、それから二週間、二人は話をしなくなった。

それから、萌が泣きながら、誠がいる教室に入って来て、誠と二人で消え、誠は波留や紘と帰らなくなった。

(バレバレなんだよ)

そう思っていたら、電車で紘が目撃した熱烈キスによって、学校中に噂が広まり、公認の仲になり、今に至る。

熱烈キスをしていた…そう言われても、感情は全く動かなかった。

むしろ

(あいつのやることは、ほんっと違うわー)

と、内心笑いながら、嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

多分、誠がめちゃくちゃ一生懸命に話をしてる所だとか、目で追ってる姿を見ていたからだと思う。

だから、もう、萌に告白してくる人がいないように、サッカー部の先輩に話して、話を広めた。

まさか、こんな事になるとは思わなかったから、誠が、もしかして、こんな風になるかもと言う話をして来た時は飛び付いて、協力しようと考えた。

でも、たまぁに、萌は波留の心を鷲掴みにして、少し誠に嫉妬した波留は、ランジェリーショップの時、少し誠を困らせてやろうと思い、ド派手なベビードールを選んだ。

(逆に喜ばれちゃったけどね)

苦笑いをしながら

(ホントは萌ちゃんには白とか選びたかったけど…)

と、誠と同じような事を思いつつ、

(早く新しい恋見つけてぇなぁ)

なんて思う。
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