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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第32章 退院後はメイド姿で
シュンシュンシュンシュン

誠が萌の乳首を触ろうとしたタイミングに、やかんのお湯が沸いたようだ。

「ま、まこちゃん、四種類ハーブティあるけど、どれが良い?」

顔を赤らめて言う萌に

「じゃレモングラス。」

と、リクエストする。

チーズケーキにコーヒーも良いが、レモングラスの爽やかな香りに包まれながら食べるのも良いと思ったから。

(でも普通に食べる気なんかないけどね)

と、不埒な事を考えつつ、前にアロマの精油を買った時に一緒にああだこうだ言って、気に入ったレモングラスの香りに楽しみな気分で、やかんの方に向かう萌に

「じゃ、楽しみにしてる…」

と、囁きながら、お尻をさわっと撫でる。

気持ち良い所に触ったので、

「はう…っ」

と、萌の体が力を抜けそうになるのをかろうじて、腕を持ち上げる。

「ごめんごめん。熱いの持つのに、気を付けないとね」

と、謝りながら、萌の部屋に行く。

何故なら、少しばかり、リビングでイチャつくのに抵抗があったから。

(やっぱおばさんも座るしなぁ…ソファとか…萌、ぐしょぐしょにするつもりだし…)

そう思いながら、テーブルが置かれてる所で、誠はあぐらをかいて待つ。

多分、ハーブティを蒸らしてる最中なんだろうなぁ…と思いつついると、萌が

「まこちゃん、お待たせ」

と、お盆にポットと、空のコーヒーカップ二つにサワークリームが塗ってあるチーズケーキを二つ持って来て、半メイド姿の萌が入ってくる。

萌が誠の隣に座り、

「レモングラスのハーブティとサワークリームのチーズケーキでございます」

と、かねて、誠が全裸で羞恥プレイした時のように萌が言い、ポットに入っているハーブティをカップに注ぐと、深みのあるレモンの香りが部屋に広がる。

「あーやっぱ良い香り…」

カップに入ったハーブティを飲むと少し体が和らぐような感じがした。
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