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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第32章 退院後はメイド姿で
萌の言葉にドキドキと胸が高鳴る。

肌を重ねた事なんて、この半年何度あったか。

誠は初めて、萌と一緒に行ったラブホテルを思い出した。

痴漢が自分である…と言う事は知らなくて、初めてするキスも、初めて見た萌の体の膨らみ全てにドキドキし、何故こんな事をこんな形でやっているのだろう…と後悔したあの時。

それが半年経った今、萌が自分を見つめる目は一年前まで見つめていた目と違っていて、戸惑うどころか、それが凄く心地良い。

付き合って当初は

「萌と付き合えるなんて死んでも良いかも…」

と思ったものだけど、死に直面し、生死を彷徨ってみた今、そんな風には思ったらバチが当たるようにすら感じる。

(あぁぁ〜なんで、俺、おっぱいにサワークリーム付けちまったんだろ…)

抱き締めたい衝動を抑えて、誠はあぐらを掻き、コンドームを付けた上で

「乗って?」

と言う。

やり辛かった対面座位も、今や萌を満足させてるか不安だが、一番居心地の良い対位の一つ。

萌は、誠の肩に手を添えながら、ゆっくり膣に誠のペニスを挿れていく。

ペニスの感触に思わず身震いを起こす。

あったかくて、ヌルヌルしてて気持ち良くて、至近距離に萌がいる。

それだけで、幸せ過ぎて仕方がなかった。

ズブリ…と、萌の中にペニスが沈み込む。

サワークリームを付けないように、萌の耳元で

「ヤバイ。幸せ過ぎて死んじゃいそう…」

と、囁く誠に

「縁起でもないこと言わないで…」

と、いつもなら誠を張り倒す勢いで言うのに、萌はコツン…と誠の額に頭を軽くぶつける。

そのまま、誠はクイと萌の顎を持ち上げ、キスをする。

併せて、腰を回すように動かし、徐々にキスが深くなるにつれて、速くなる腰。

「んんんっあっはぁぁんっ」

萌は眉を顰めながら、

「あぁぁあっはぁふ」

誠の腰から来る快感に萌が身震いを起こしている。
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