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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第33章 オーボエが鳴り響く放課後
「それより…川仲くんは大丈夫ですか?」

唯は担任に問い掛ける。

担任は笑いながら

「ああ、さっき、教員用の玄関で見掛けたけど、ピンピンしてる。ホントあの若さが欲しいぜ…」

と、ぼやく担任は確か30代半ばだった筈。

後は萌の存在が大きいのだろう…と唯は思った。




一方誠は、萌と階段の下にいた。

萌は

「まこちゃん、良いの?全校集会参加しないで…」

と言うのに

「良いんだ。」

と、返す。

朝来ると、大丈夫か?と、クラスメイト、男女問わず聞いて来て、最初は

「ありがとう。大丈夫だよ」

と、にこやかに言っていたものの、机を取り囲まれ、事件はどんな感じだったのか?や、犯人は知ってる人?と言った質問を延々とされ、苛々が募った誠は、HRが終わった後、ゆうに

「俺と萌、全校集会の時保健室いるから」

と言ったのに、ゆうは何か言いたい素振りを見せたが、はぁ…とため息を吐き

「分かったわ…」

と承諾を貰い、

「ちょっと!まこちゃん!」

と言う、萌の手首を掴み、ずんずんと自販機でホットココアを二本買い、階段の下の死角になる所で、誠は萌の手首を外し、あぐらをかいた足をポンポン叩き、

「座って?」

と、萌を誠のあぐらに指をさした。

そして、萌の最初の問い掛けに戻る。

「したってさ、自分の事件に犯人が分かってる状態で、これからの学校の対応も知ってんのに聞けるか?俺被害者ヅラする様な立場じゃねーし。居心地わりぃし。萌だってきちぃだろ?」

そう言う誠に

「そりゃそうだけど、紘くんとか波留くんもいるんだよ?大丈夫なの?」

と、萌が聞く。

誠は先ほど届いた紘のメールを見せる。

『どうぞごゆっくり〜』と書かれた文面の語尾に男性と女性がキスをする絵文字が付けられている。

「そゆこと。」

と、二ッと萌に笑いかけた所で、萌は何か考えるそぶりを見せつつ、

「もーう…」

と、言いながら、顔を赤らめつつ、誠のあぐらに萌は乗る。
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