この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第33章 オーボエが鳴り響く放課後
「じゃあなんで、まこちゃんが行くのよ!」
と、萌が言うのに
「このままだとあいつが浮かばれないからだ…」
と、悲痛な面持ちで誠は言う。
「浮かばれない…でも、まこちゃん刺されてるんだよ?そこまで榎本くんの事考える必要ないじゃない!」
萌も悲痛な面持ちで言う。
「…俺には本当の母さんの記憶がないから…だから…血の繋がってる母さんがいるあいつが羨ましいんだよ!どれだけ痛い目にあったとしても…将来、離れて暮らしたとしても…生きてりゃ会えるんだ。その為に…意味がない事かもしれないけど…俺、行きてぇんだ…」
そう言う誠に、ぎゅっと萌は誠を抱き締め、ボロボロと涙を流しながら
「そしたら、私も連れてって!どれだけ、傷付く言葉を言われたとしても、私、落ち込まない。だからっ!…まこちゃんの側にただいたい…」
そう言う萌の涙を拭いながら
「ばぁか…泣くなよ…今は親父も義母さんもいるし、お前がいるだけで幸せなんだから…」
と、呟く様に言う。
「うん……うん……」
誠の胸を涙で濡らす萌に、チュッと軽くキスをし
「俺の帰りを待ってて?俺のお姫様…」
と、ぎゅーっと、萌を抱き締める。
萌は、誠の事件から片時も外した事のないピンキーリングを見ながら、
「……ん……」
と、頷く。
「その時、またいっぱい、ご褒美、頂戴?」
と言う誠に
「わかった…」
と、萌から深いキスをする。
また、誠は萌に覆い被さり、この日も明け方まで、二人は愛し合っていた。
と、萌が言うのに
「このままだとあいつが浮かばれないからだ…」
と、悲痛な面持ちで誠は言う。
「浮かばれない…でも、まこちゃん刺されてるんだよ?そこまで榎本くんの事考える必要ないじゃない!」
萌も悲痛な面持ちで言う。
「…俺には本当の母さんの記憶がないから…だから…血の繋がってる母さんがいるあいつが羨ましいんだよ!どれだけ痛い目にあったとしても…将来、離れて暮らしたとしても…生きてりゃ会えるんだ。その為に…意味がない事かもしれないけど…俺、行きてぇんだ…」
そう言う誠に、ぎゅっと萌は誠を抱き締め、ボロボロと涙を流しながら
「そしたら、私も連れてって!どれだけ、傷付く言葉を言われたとしても、私、落ち込まない。だからっ!…まこちゃんの側にただいたい…」
そう言う萌の涙を拭いながら
「ばぁか…泣くなよ…今は親父も義母さんもいるし、お前がいるだけで幸せなんだから…」
と、呟く様に言う。
「うん……うん……」
誠の胸を涙で濡らす萌に、チュッと軽くキスをし
「俺の帰りを待ってて?俺のお姫様…」
と、ぎゅーっと、萌を抱き締める。
萌は、誠の事件から片時も外した事のないピンキーリングを見ながら、
「……ん……」
と、頷く。
「その時、またいっぱい、ご褒美、頂戴?」
と言う誠に
「わかった…」
と、萌から深いキスをする。
また、誠は萌に覆い被さり、この日も明け方まで、二人は愛し合っていた。