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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第4章 話し合い
「はっ?お前と萌ちゃんが狙わてるかもしれない?」
誠は亮に、ゆうに言われた事を相談していた。
「萌が安心して生活出来るように手は回すって言われてるんですけど、俺、水曜日だけ、萌を送れなくて…」
そう言っていたら、ガラッと教室が開いた。
「…よっ。誠。」
丁度先週引退した丸山隆が教室を入ってきたのだ。
「隆先輩?あれ?どうしたんですか?」
誠は隆に言う。
「いや、高橋さんとの噂を聞いてな…。ちょっとお前を叱りに来ただけだ…」
「へっ?」
「高橋さんから1ヶ月前に相談受けてたんだ。その後ゆう先生が来て送り出して、お前の所に行かせた張本人が俺だ…。
泣いて、どうしたら良いと思いますか?って相談して来て、今日の朝、君たちの噂を聞いてね…。
君の暴君は高橋さんから聞いたよ…」
「え…!あ…。…この度のことは反省してます。
電車の中とか公然の前では目立つ事はもうやりません。」
誠は真面目な顔をして言った。
誠は三人で作戦会議を行う事にした。
「つぅか、お前は良いのかよ?」
「いや、俺は伊達に鍛えてるわけじゃないんで、避けますよ。
問題は萌の方です。何されるか分からない。」
「うぅーん…そうだな…。ゆう先生の勘は当たりやすいからな…。
対策立てようか。
まず…誠が水曜日以外、高橋さんの見送りに行くとして、様子を見ようか。
交代で、高橋さんを送りに行く事にしよう。
何か怪しい人がいたりしたら逐一、共有できるようにしよう。
俺と美咲も手を貸してやっても良いぞ?
あと、ゆう先生からも言うかもしれないけど、高橋さんの友達にも、萌を一人にさせないように、お前から頼んだら良いんじゃないか?」
「トイレとかにさすが俺が一緒に行く訳に行かないですしね…」
「俺も手を貸す。」
亮は言う。
「…と言う事で、お前、何か礼を寄越せ」
「へっ?」
「さっき言った、遊園地デートを団体で行くとかは?」
亮はにやりと笑う。
誠は慌てふためき
「あ、いや、俺、そんな金ないっ!
しかも、ゆう先生から期末10位以内取るように言われてるしっ!
多分これからも続くし!」
と言った。