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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第4章 話し合い
「お前、今、四面楚歌状態だな…」
ニヤリと、隆は笑う。
「ゆう先生にお前の暴走の件、聞いたよ…。俺と美咲も、受験のために一緒に図書館で勉強してるんだ…。お前が暴走しないように、見張らせてもらおうか…。」
更に慌てふためく誠に、隆は
「まぁ、礼は冗談だよ。お前がちゃんと高橋さんを守ろうとするのをちゃんと見ておきたいだけだ。
なにせ、俺が、高橋さんのハッパかけたんだからな。」
と、言う。
「ま、でも、行こう?みんなでさ。遊園地。」
亮がにこやかに言い始めた。
「寒くなるから、早めに行くか?」
隆が返す。
「…と言うか…俺もお前らに協力してもらいたいんだ。」
隆は言う。
「「…へっ?」」
「美咲と、俺の仲を取り持つ…と言うか、何というか…。
ちょっと、お前と高橋さんの話を聞いて、俺も触発された。」
隆は頰を赤く染めて、ゴホンッと咳払いをする。
「あ、そう言えば、先輩方も幼馴染でしたっけ?」
(うわぁぁマジかぁぁ〜全然気づかなかったぁ…。
萌に言ったらどう言う反応するのかな)
誠はその時の萌の顔を思い浮かべ、わくわくした気持ちになった。
隆は誠の言葉に
「そうなんだ。志望校が違うから、あと半年しか一緒にいられない。」
と、返す。
その言葉に誠は
(俺も、そうなるんだ…。)
海外に行くこと。1年に一回とか、もしかしたら帰れない年もあるのかもしれない。
そう思い、誠は俯く。
そんな誠を尻目に
「うん!面白い話になってきたな!うん、俺もその話乗るよ!」
亮と言った。
「遊園地は期末終わってから行くとして、今はお前ら勉強頑張れと、萌ちゃんの護衛をしよう。美咲にも言っとくから、取り敢えず、有志をもう少し集めろ」
と、隆は言った。
「あっ、遊園地の件は俺たちだけで行こうな。デートにそんな大人数で行きたくないから。」
亮は言うのを
「…分かりました。あと、図書館の件、よろしくお願いします。」
誠は真剣な顔で頷いた。