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手を繋ごう~愛憎Ⅱ~(復旧版)
第34章 誠の涙
萌は台所で夕飯を作りながら、チラチラと時計を見ていた。

18時過ぎ。

今日は寒いからキムチ鍋。早苗は仕事が忙しいようで、最近連日遅い時間に帰って来る。

昆布出汁の鍋に白菜やえのき、椎茸…と言った野菜を入れて、皿にも野菜を盛る。

誠はもう帰って来ても良い頃…。

(大丈夫かな?まこちゃん…)

と、思っていたら、ガチャッと玄関が開く音と、

「ただいま…」

と、誠の声。

萌はチャラ…と台所にある暖簾を音を立てて、玄関にいる誠に駆け寄る。

「おかえりっ」

靴を脱ぎ終えた誠はぎゅっと、萌を抱き締めた。

「…どうだった?」

なんとなく、聞き辛いこの言葉を誠に投げ掛ける。

誠ははぁ…をため息を吐き、

「今日の夕飯なに?」

と、萌を台所側に向かせ、肩に腕を回しながら歩く。

(…話逸らした…って事は良くなかったんだ…)

誠の様子になんとなく察した萌は

「今日は寒いから、キムチ鍋だよー!」

と、言いながら、誠を出迎えに言った時に閉めた鍋の蓋をあける。

「やーりぃ。寒かったんだよね〜」

と言いながら、誠は萌の部屋に着替えに言った。

豆腐を切り、鍋に入れ、豚肉も切って入れる内に、後ろにいつの間にかいた誠は萌に纏わりつく。

「わっびっくりした!!」

なんて言ったら、服の下から胸を忍ばせ、むにむに…といつもの如く、誠は萌の胸を揉んで来る。

「んもう〜!これからカセットコンロ出そうと思ったのにぃ〜」

と言いながらも、萌はされるがまま。

何故なら、後ろから

「グス…グス…」

と、すすり泣く声が聞こえて来たからだ。

なにがあったか良く分からない萌は

「まこちゃん?」

後ろを振り向き、誠を見ようとすると、

「見るな!」

と、弱々しい声を出しながら言って来る。

カチリ…台所のガス台の火を止めた萌は茶の間のソファに

「じゃ、こっち行こ?」

と、誘導した。
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