この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
人型~ドール~
第3章 新人モデル沢木馨
薫はドールの女王として長い間生きてきた。主が変わる度に名前も変わり、見た目も変わる。しかし、この葛城都と京子が主になってからの生活はガラリと変わった。2人はドールについて知る為に様々な研究をした。初めて恐怖を感じる体験をしたのも、この2人と出会ってからだ。ドールの普及……。2人はそれを目標に様々なイベントを企画したりもしている。
「ずっと一緒に生きられたら良いのに。」
京子の言葉に薫は初めて人間と過ごす時間がどれだけ短いか実感したのだった。
「薫?」
何か物思いに更ける薫に京子が声をかける。
「一つだけ、俺と同じ不老不死になる方法がある。だが、これは今まで誰もそれを望まなかった。」
「どういう事?」
「俺の主として本当の契約を結べば、何時までも共に生きる道が開かれる。儀式のやり方は葛城家に伝わっている。興味があるなら、調べるといい。」
その言葉を聞いて、京子は車の進む方向を塩澤家から葛城家へと変えた。
突然実家に帰って来た京子に母親は驚く。
「お母さんごめん。今日泊まるわ。」
「帰って来るなら電話くらい入れなさい。」
「急遽帰る事になったの。」
京子の母は玄関に立つ薫を見た。
「今日は私しかいないの。だから、偶には私の部屋に来なさい。それとも新しい主が出来たら昔の主の命令は聞けないかしら?」
「いや。ただ、京子様の許可は必要になる。」
「京子、今夜あんたの薫借りてもいい?」
「いいよー。」
京子の声を聞いて、京子の母親は薫を見る。
「ですって。」
「じゃあ、今夜は優梨子様が俺の主だな。」
「クス。相変わらずね、隷花。」
「その名で呼ばれるのも久しぶりだ。」
京子の母、優梨子は薫と共に昔愛用していた部屋に入る。
「ずっと一緒に生きられたら良いのに。」
京子の言葉に薫は初めて人間と過ごす時間がどれだけ短いか実感したのだった。
「薫?」
何か物思いに更ける薫に京子が声をかける。
「一つだけ、俺と同じ不老不死になる方法がある。だが、これは今まで誰もそれを望まなかった。」
「どういう事?」
「俺の主として本当の契約を結べば、何時までも共に生きる道が開かれる。儀式のやり方は葛城家に伝わっている。興味があるなら、調べるといい。」
その言葉を聞いて、京子は車の進む方向を塩澤家から葛城家へと変えた。
突然実家に帰って来た京子に母親は驚く。
「お母さんごめん。今日泊まるわ。」
「帰って来るなら電話くらい入れなさい。」
「急遽帰る事になったの。」
京子の母は玄関に立つ薫を見た。
「今日は私しかいないの。だから、偶には私の部屋に来なさい。それとも新しい主が出来たら昔の主の命令は聞けないかしら?」
「いや。ただ、京子様の許可は必要になる。」
「京子、今夜あんたの薫借りてもいい?」
「いいよー。」
京子の声を聞いて、京子の母親は薫を見る。
「ですって。」
「じゃあ、今夜は優梨子様が俺の主だな。」
「クス。相変わらずね、隷花。」
「その名で呼ばれるのも久しぶりだ。」
京子の母、優梨子は薫と共に昔愛用していた部屋に入る。