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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第47章 待望のデート
ボコボコボコ…
凄い音がして、大湧谷?地獄の釜のような大きな波が立つ。
「ブハッ…姉さん、ジャグジーで溺れてみたいの?」
「いや、スイッチ、on、offだけで、強弱の調節がない。」
起き上がって、荒すぎて心地よくもない泡を止めると、洗い終えた彼が後ろから私の脇を抱え入り、脚の間に座らされた。
長い足の彼の膝小僧は湯面から出ていたけど、彼の胸に背中を付けるように寝そべらされて、すっぽりと彼の中に収まる。
165とちょっと高めの私だけど、180ある彼にはすっぽり包まれる。
「ほら、ちゃんと入れるでしょ?」
浅めではみ出ている肩から胸元に、彼が湯を掬い掛けてくれる。
見えないように隠していた姿を全て見られてしまったけど、
それより彼に身体を預ける心地よさの方が上回った。
何だろう…デジャブのような安心感。
前からイイ男だったけど、何だろうこの余裕。
「てか、姉さん相変わらず肌綺麗だね。」
「何も手入れしないのが一番。それに酒で出来てるし…」
「ハハッ…マジ綺麗。これは酒で出来てるのかぁ。」
チュッ…チュッ…
肩口から鎖骨、そして少し起こされて背中へとキスされる。
手は胸の下であくまで支えるだけ…