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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第48章 青い鳥、その2
彼の側にいたいから勉強頑張って希望が通るよう優秀な成績を修めたはずなのに、なんで怒られる感じなんだろう…と
はい。と小首をかしげて誤魔化して彼の手の下をすり抜けた。
寮に戻り、荷造りでごった返す部屋に入ると、別れを惜しむ人たち、
何故、G県に希望をだしたのか問いただされてしどろもどろする私。
すると、
「先輩たち、僕ら入れないから、早く出てくださいよ〜」
あの声がして、イケメン様お通りです〜
と彼が入ってくる。
「ほら早く行くよ、G県までとんぼ返りする羽目になっちゃったんだから…」
はい、彼が送るといっても、彼は今日の門限までにここに帰って来なければならない人。
それに皆に秘密にしていたもんだから…
「何、何〜?」
「どういうこと〜」
「二人はどうなってるの?」
とG県に希望出したことに答えられてないのに、周りの友達が大騒ぎ。
「そ〜ゆ〜こと〜」
お姉様達をお気楽な返事で返して、私の荷物を奪って、靴を履けと促す彼。