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連攣鎖(つれづれぐさ)*
第48章 青い鳥、その2
「研修中は近場に置いといて、ちょこちょこ会おうと思ってたのに、この人(私)が勝手なことするから。」
私じゃなくて同期のお姉様方に、勝手に喋りまくる彼。
お姉様方は、キャァキャァ騒ぎながら、根掘り葉掘り聞き出そうとするし、彼は調子に乗ってべらべら喋ってる。
「あの〜、遠いし大変だから、いいよ。」
しかし、式典用の洒落た紐ストラップのヒールサンダルがなかなか履けずに、この場を去りたくても去れない私…
なので送らなくていいと言ってみた。
別にこそこそしてる訳でなく、
「君に近場のG県に来ちゃったぁ。」
とちょっとびっくりさせようと思っただけ…
「だめだよ、これから週末、帰る家をチェックしとかなきゃ。この人、勝手に逃げ出したら困るし。」
「「きゃああっ、もう結婚しちゃいな。」」
「うん、そのつもり、俺の研修終わったらと思ってたのに、この人勝手だからね。」
あ〜、靴が履けなくてイライラする。これ以上、べらべら喋らないで、私すら聞いてない、今後の予定を…