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あんなこんなエロ短編集
第15章 voice

1ヶ月前の夜。
いつものように歯磨きをし、
明日の準備をしたあと布団に潜り込んだ。
(ああ………仕事嫌だな………
先輩の話し方どうにかならないかな)
俺の仕事はシステムエンジニアだ。
男所帯である。
ゆえに、上下関係が厳しくギスギスしていた。
殊更、直の先輩がネチネチしたタイプで……
ひとつのミスを掘り返し長く責められていた。
胃がきりきり痛む。
ストレスで常に眠りは浅い。
(あんな先輩いなきゃいいのに。
どこか遠くに行きたいな………
誰もいない場所で優雅に暮らしたい)
(あたしもよ)
ハッとし、飛び起きた。
声が聞こえる。
「うえっ、だ、だ、誰??」
錯乱した。
瞬時におかしな病気を疑った。
そのくらいハッキリした声だった。
(驚かないで。
あたしもどこかに行きたいよ。
辛くて苦しい)
頭の中で声がするというよりは、
部屋に拡声器があって低い音量で流れてるようだ。
「な、な、なんだよ。
何?誰?」
(名前はまだ言わないほうが良いと思うの……
素敵、声だけで繋がることが出来るなんて!)
いつものように歯磨きをし、
明日の準備をしたあと布団に潜り込んだ。
(ああ………仕事嫌だな………
先輩の話し方どうにかならないかな)
俺の仕事はシステムエンジニアだ。
男所帯である。
ゆえに、上下関係が厳しくギスギスしていた。
殊更、直の先輩がネチネチしたタイプで……
ひとつのミスを掘り返し長く責められていた。
胃がきりきり痛む。
ストレスで常に眠りは浅い。
(あんな先輩いなきゃいいのに。
どこか遠くに行きたいな………
誰もいない場所で優雅に暮らしたい)
(あたしもよ)
ハッとし、飛び起きた。
声が聞こえる。
「うえっ、だ、だ、誰??」
錯乱した。
瞬時におかしな病気を疑った。
そのくらいハッキリした声だった。
(驚かないで。
あたしもどこかに行きたいよ。
辛くて苦しい)
頭の中で声がするというよりは、
部屋に拡声器があって低い音量で流れてるようだ。
「な、な、なんだよ。
何?誰?」
(名前はまだ言わないほうが良いと思うの……
素敵、声だけで繋がることが出来るなんて!)

