この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第15章 voice
「え、マジで人なの?


俺がノイローゼになったんじゃ??」




(人よ。確かに人なの。




お願い、イメージで喋って?




声だと響き過ぎるわ)





俺はパニクりながらも深呼吸し、




(人?女の人………だよね)




頭の中に文章を並べるようにして、
語りかけた。





(うん!



ああ、嬉しい!話せる人が欲しかったの)




(ええと……どこの人?





おれは江東区……)





(シッ。




場所は言わないで。きっと、




行ける………と思う)






(へ?)




次の瞬間だ。





カチャ




玄関ドアの音がして、




アパートに金髪碧眼の女の子が入ってきた。





俺を見てきょとんとしている。





『うわあ!




外国だったのね!嘘、初めてだわっ』





「こん………ばんは…………」




冷や汗で汗だくだ。




不思議と恐怖はなかった。





ーーーーーそれから毎晩、




彼女は現れるようになった。




遥か遠い北の国の名前を言い、




ここが日本だと分かると狂喜乱舞した。




『アニメ!


セイフク、エーケービー!』




………何故言語が違うのに通じるのかは不明だ。




ただ彼女の強い不満や孤独は、



驚くほど俺と同じ色をしていた。



/450ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ