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あんなこんなエロ短編集
第15章 voice

「……………ちょっと…………、
大丈夫?!」
待ち合わせのカフェにて、
俺を見つけたまゆりは青ざめ駆けよってきた。
「大丈夫って何が?」
てっきり鬼の形相で現れると思っていたので拍子抜けした。
「真っ青じゃない!
痩せたし…………そんなにショックだったのね…………」
済まなそうに向かいに座る。
まゆりは勘違いをしていた。
俺は痩せてもないし、
顔色なんか悪くない。
自分が振ったせいでそうなったと思い込んでいる。
「元気だよ?
まゆりはどう?」
連絡があって、呼び出され出てきた。
長い付き合いのまゆり。あの日以前からもうあまり会ってなかったし、
誤解されても仕方なかった。
「悪かったわ。
私…………ちゃんとあなたに尽くすから」
まゆりは長い睫毛をしばたたかせ、
頭を下げてくる。
「えっ??
尽くすって………も、戻るの?」
「だって、あなたがそんなに苦しんでるなんて………………
知らなかったから。
本当にごめんなさい」
まずい。
つうか戻らなくて良い。
あの子との逢瀬が出来なくなってしまう。
ーーーーーしかしまゆりは、
甲斐甲斐しく俺のアパートに通うようになったのだ。
大丈夫?!」
待ち合わせのカフェにて、
俺を見つけたまゆりは青ざめ駆けよってきた。
「大丈夫って何が?」
てっきり鬼の形相で現れると思っていたので拍子抜けした。
「真っ青じゃない!
痩せたし…………そんなにショックだったのね…………」
済まなそうに向かいに座る。
まゆりは勘違いをしていた。
俺は痩せてもないし、
顔色なんか悪くない。
自分が振ったせいでそうなったと思い込んでいる。
「元気だよ?
まゆりはどう?」
連絡があって、呼び出され出てきた。
長い付き合いのまゆり。あの日以前からもうあまり会ってなかったし、
誤解されても仕方なかった。
「悪かったわ。
私…………ちゃんとあなたに尽くすから」
まゆりは長い睫毛をしばたたかせ、
頭を下げてくる。
「えっ??
尽くすって………も、戻るの?」
「だって、あなたがそんなに苦しんでるなんて………………
知らなかったから。
本当にごめんなさい」
まずい。
つうか戻らなくて良い。
あの子との逢瀬が出来なくなってしまう。
ーーーーーしかしまゆりは、
甲斐甲斐しく俺のアパートに通うようになったのだ。

