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あんなこんなエロ短編集
第15章 voice

「疲れてるだろ?
帰って、休みなよ……仕事もあるんだし」
夕飯の後片付けをし、
洗濯ものをたたんでいたまゆりにおずおず言う。
カフェで話した日からほぼ毎日夜、
こうやって家事をしに来る。
俺はといえば、聞こえていた声に対し無視を続けていた。
(どうしたの?
会いに行っちゃダメ?
寂しいよ………)
金髪碧眼の女の子は、
泣きそうな声を送ってきていた。
俺だって会って話したい。
壊れるくらいエッチをして、
悩みを吐き出し合いたい。
それにはまゆりが…………
「ううん、私がこうしたいの。
もう少しだけ片付けさせて?」
まゆりは微笑む。
綺麗な黒髪がさらさら揺れる。
だけどもう、俺には金髪の短い髪のが愛おしいのだ。
カタン
まゆりが洗濯ものをタンスに仕舞っている。
今だ。
ガツン
「ぎゃあっ!!」
入り用に置いていた金づちを棚から取り、
黒い髪を叩いた。
赤い血が吹き飛び、
まゆりが目を見開いてこちらを見る。
倒れながら…………
ガッ
ガッ
2度、叩いた。
黒い髪はもう要らない。
動かなくなったまゆりの肢体を抱え、
玄関ドアを出る。
遅い時間だ。
両隣の部屋も似たような一人暮らしのサラリーマンだった。
灯りがついているが、
シーンと静まり返っている。
よし。
帰って、休みなよ……仕事もあるんだし」
夕飯の後片付けをし、
洗濯ものをたたんでいたまゆりにおずおず言う。
カフェで話した日からほぼ毎日夜、
こうやって家事をしに来る。
俺はといえば、聞こえていた声に対し無視を続けていた。
(どうしたの?
会いに行っちゃダメ?
寂しいよ………)
金髪碧眼の女の子は、
泣きそうな声を送ってきていた。
俺だって会って話したい。
壊れるくらいエッチをして、
悩みを吐き出し合いたい。
それにはまゆりが…………
「ううん、私がこうしたいの。
もう少しだけ片付けさせて?」
まゆりは微笑む。
綺麗な黒髪がさらさら揺れる。
だけどもう、俺には金髪の短い髪のが愛おしいのだ。
カタン
まゆりが洗濯ものをタンスに仕舞っている。
今だ。
ガツン
「ぎゃあっ!!」
入り用に置いていた金づちを棚から取り、
黒い髪を叩いた。
赤い血が吹き飛び、
まゆりが目を見開いてこちらを見る。
倒れながら…………
ガッ
ガッ
2度、叩いた。
黒い髪はもう要らない。
動かなくなったまゆりの肢体を抱え、
玄関ドアを出る。
遅い時間だ。
両隣の部屋も似たような一人暮らしのサラリーマンだった。
灯りがついているが、
シーンと静まり返っている。
よし。

