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あんなこんなエロ短編集
第16章 飛んでく心
ーーーーー自分でもどうかしてるのかなと


思っていた。


ケンちゃんに話したら更に激怒されそうで、


(または大爆笑か…)


誰にも言えずにいた。


毎日夜になるとあさみのアパートに通っている。


定期的にあった女子会にも最近は参加してない


みたいで、その代わり部屋には必ず男がいる。


(これじゃ覗きじゃないか)


そう思いながらも全く知らなかったあさみの


痴態に興奮していた。


今日も…………。


「あん!ああっ!!そこ、イイっ……」


男があさみの脚の間に顔を入れ、


ペロペロと音を立てている。


日によって部屋は真っ暗にしていたり灯りを


点けたり色々だ。


今日は灯りが点けてあって、


だから小窓からあさみの黒髪や苦悶の表情が


よく見えた。


「はー、はー、はぁ~」


自分の息が荒くなっている。


根を握り、揺れるあさみを見ながら擦る。


これが途方もない快感を連れて来てくれた。


僕が知らなかった表情。


僕が知らなかった乱れ。


僕が聞いたことのない喘ぎ。


映画でも観てるみたいに、


離れた位置であさみが卑猥になっている。


(あっ、胸が揺れる……腰のラインが色っぽい)


「ああん!あ~っ、んくぅっ……」


パンパンパン…


肉がぶつかり合っている。


あさみは四つん這いになり、


涎を垂らし眉間に深いシワを寄せて叫んでいた。


(あ、もう……もうイク……)


あと少し。


「お巡りさん、この人ですっ」


突然場違いな声がして、


我に返った。手も止まる。


女の人が僕を指さしていた。


制服を着た警官がこちらに歩いてくる。


「この人、いつもこの部屋覗きながら変な


コトしてるのっ」


女の人は青ざめているようだ。


僕は水を差されてムッとした。


「何してるんだね、君?何を出して握ってる?」







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