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あんなこんなエロ短編集
第20章 分からない

馬鹿げてる。
こんなことしたら、本当に負け組だわ。
数日前、
退屈でスマホのアプリを弄っていた。
1人暮らしのわたしは寂しさもありSNSを利用する。
もっぱらペットのチワワ関連の日記を書くのだが、
頻繁にメッセージをくれる人がいた。
『艶子さん、プリンちゃん風邪治りましたか?』
『艶子さん今日天気良いよね!きもちいー』
艶子というのがハンドルネームだ。
誰も見ないしと思って付けたが少々恥ずかしい。
よくメッセージをくれる〈t〉という人は、
わたしの日記やつぶやきを都度読んでくれていた。
それだけで日々の辛さや鬱憤が晴れていく。
いや、正しくは晴れた気になれるのだ。
艶子というのがわたしの本名で、
やり取りをしている気になれる。
tは若者らしく明るい口調で話しかけてきた。
いつからか、『艶子さんに会ってみたいなー』と言いだしたのだ。
はぐらかしていたが…………
こんなことしたら、本当に負け組だわ。
数日前、
退屈でスマホのアプリを弄っていた。
1人暮らしのわたしは寂しさもありSNSを利用する。
もっぱらペットのチワワ関連の日記を書くのだが、
頻繁にメッセージをくれる人がいた。
『艶子さん、プリンちゃん風邪治りましたか?』
『艶子さん今日天気良いよね!きもちいー』
艶子というのがハンドルネームだ。
誰も見ないしと思って付けたが少々恥ずかしい。
よくメッセージをくれる〈t〉という人は、
わたしの日記やつぶやきを都度読んでくれていた。
それだけで日々の辛さや鬱憤が晴れていく。
いや、正しくは晴れた気になれるのだ。
艶子というのがわたしの本名で、
やり取りをしている気になれる。
tは若者らしく明るい口調で話しかけてきた。
いつからか、『艶子さんに会ってみたいなー』と言いだしたのだ。
はぐらかしていたが…………

