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あんなこんなエロ短編集
第20章 分からない

〈t〉は、いつしか拠り所になっていた。
他愛ない話をする。
もちろんメッセージで、だ。
それだけで癒されていたある日、
『大変なことになったんだ』
とメッセージがあった。
尋ねたところ、弟がおり交通事故を起こして
しまい多額の賠償金が必要だと言う。
「えっ………大変じゃないの」
大丈夫?と送信したら、
『俺んち父親がいなくて。母親は病気がちだし、
俺もまだ貯金がなくて払えない』と言うではないか。
『くらくらいいるの?』
『300万………弟高校生なんだ。バイクで相手を轢いて
しまった………そんな金直ぐに用意できないよ』
彼は慌てふためいており、
わたしは思わず『200なら出せる』と送った。
馬鹿げてる。
全て嘘かもしれない。
振り込んだら消えるんでしょうーーーーー
他愛ない話をする。
もちろんメッセージで、だ。
それだけで癒されていたある日、
『大変なことになったんだ』
とメッセージがあった。
尋ねたところ、弟がおり交通事故を起こして
しまい多額の賠償金が必要だと言う。
「えっ………大変じゃないの」
大丈夫?と送信したら、
『俺んち父親がいなくて。母親は病気がちだし、
俺もまだ貯金がなくて払えない』と言うではないか。
『くらくらいいるの?』
『300万………弟高校生なんだ。バイクで相手を轢いて
しまった………そんな金直ぐに用意できないよ』
彼は慌てふためいており、
わたしは思わず『200なら出せる』と送った。
馬鹿げてる。
全て嘘かもしれない。
振り込んだら消えるんでしょうーーーーー

