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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお
オーナーは冷静な声で「そのまま部屋でいて。



男性に触れちゃダメよ」と言う。




冴子は見られていないのに何度も頷き、





個人に戻った。





ドアを開く。「あっ?」





男は座っていた。




そして、




照れくさそうに頭を掻きながら「すみませんが……、





私は気絶していたようですね」と呟いた。







「失礼!




ーーーーーあら。





気絶だったのかしら?大丈夫でしょうか、お客様」





オーナーは入ってきて長い背中を折り曲げるようにし、




男に話しかける。



黒いタートルネックから形のよい肩甲骨が浮かび上がる。体は男なのだ。





「はい。その様ですな。いやぁ、何とも情けない……………」




白けたわけではないが、




通常の空間に戻ってしまった。






「あ…………よかった……!!」冴子は息を吐いた。




男は「手間を取らせてすみませんね。



こういう者です」と掛けてあったジャケットのポケットから、




名刺を取り出した。






冴子に渡す。






(……………え………………)





その紙切れには、





〈t大学文学部教授

     伊東雪文〉




とあった。
      



(……………伊東雪途の父親だわ!!)




そうだ、大学教授をしてると言っていた。



名前が一字違いだから覚えている。



冴子の背中を冷たい汗が伝う。

 
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