この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

「名乗るのもどうかと思いましたけどね。
ご迷惑を掛けてしまったので…………」
ピルルルル…♬♬♬
オーナーの携帯電話が鳴る。
「大丈夫ですね?おかしな所があったら直ぐに病院
に行ってくださいね」
早口に伊東に言うと携帯電話に出て、
廊下を走って行ってしまった。
冴子は背中に嫌な汗を掻いている。
(でも……面識はないし、分からないはずよ)
ところが、伊東雪文は冴子の手を握り「お互い言えない
ことがありますな。センセイ」
と囁いた……………………
************************
「それってどうなのよ?」
歩美は眉間にシワを寄せてカシスソーダをぐいっと
飲んだ。
「やっぱり嫌な反応だよね………」
冴子は肩を丸める。
夜のレストラン。
落ち着いた雰囲気の店内。
照明も薄暗い。
歩美の旦那さまは自分の奥さんが夜出歩くことに
寛容だ。
結婚式と新居にお邪魔した時しか会ってないが、
温厚そうな紳士だった。
「ちがーう。
私の性格知ってるでしょ。
今どき婚外恋愛なんて溢れ返ってるから否定しないわよ。
じゃなくて出会いがSMクラブって……」
「えっ、そっち?」
ご迷惑を掛けてしまったので…………」
ピルルルル…♬♬♬
オーナーの携帯電話が鳴る。
「大丈夫ですね?おかしな所があったら直ぐに病院
に行ってくださいね」
早口に伊東に言うと携帯電話に出て、
廊下を走って行ってしまった。
冴子は背中に嫌な汗を掻いている。
(でも……面識はないし、分からないはずよ)
ところが、伊東雪文は冴子の手を握り「お互い言えない
ことがありますな。センセイ」
と囁いた……………………
************************
「それってどうなのよ?」
歩美は眉間にシワを寄せてカシスソーダをぐいっと
飲んだ。
「やっぱり嫌な反応だよね………」
冴子は肩を丸める。
夜のレストラン。
落ち着いた雰囲気の店内。
照明も薄暗い。
歩美の旦那さまは自分の奥さんが夜出歩くことに
寛容だ。
結婚式と新居にお邪魔した時しか会ってないが、
温厚そうな紳士だった。
「ちがーう。
私の性格知ってるでしょ。
今どき婚外恋愛なんて溢れ返ってるから否定しないわよ。
じゃなくて出会いがSMクラブって……」
「えっ、そっち?」

