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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

「歩美って、拘りがズレてるよね」
「それはあんたもでしょー。
SMクラブの客と恋愛なんて……」
そうなのだ。
名刺を貰ってから、
冴子は後日律儀に連絡をした。
初めは心配からの行動だったのだが、
伊東雪文と2人で会うようになり、
3回食事をして4度目にホテルに行った。
それから週1ペースで逢瀬を重ねている。
伊東はやはりM気質で、
冴子が行き先を決めて出かけているしイニシアチブは
明らかに冴子にある。
照れくさそうに「大学で教鞭なんて取ってるからね
……………、生徒に偉そうにしなきゃいけないから
反動で誰かに頼りたいんだよ」
と微笑んだ伊東の顔が忘れられない。
デートはもっぱら、食事→ホテルだ。
冴子が週末女王様になることに不満も言わず、
平日夜に会っている。
伊東は優しい男だ。
しかし妻帯者であり息子は冴子の生徒。
罪悪感がないでもないが、
好きになってしまったものは仕方なかった。
よくあることだ。
そう言い聞かせながら、この恋愛を楽しんでいる冴子。
「出会い方なんて何でもよくない?
ナンパから始まって長く付き合う人たちだっている
んだしさ」
冴子はチョコを口に放り込む。
「それはあんたもでしょー。
SMクラブの客と恋愛なんて……」
そうなのだ。
名刺を貰ってから、
冴子は後日律儀に連絡をした。
初めは心配からの行動だったのだが、
伊東雪文と2人で会うようになり、
3回食事をして4度目にホテルに行った。
それから週1ペースで逢瀬を重ねている。
伊東はやはりM気質で、
冴子が行き先を決めて出かけているしイニシアチブは
明らかに冴子にある。
照れくさそうに「大学で教鞭なんて取ってるからね
……………、生徒に偉そうにしなきゃいけないから
反動で誰かに頼りたいんだよ」
と微笑んだ伊東の顔が忘れられない。
デートはもっぱら、食事→ホテルだ。
冴子が週末女王様になることに不満も言わず、
平日夜に会っている。
伊東は優しい男だ。
しかし妻帯者であり息子は冴子の生徒。
罪悪感がないでもないが、
好きになってしまったものは仕方なかった。
よくあることだ。
そう言い聞かせながら、この恋愛を楽しんでいる冴子。
「出会い方なんて何でもよくない?
ナンパから始まって長く付き合う人たちだっている
んだしさ」
冴子はチョコを口に放り込む。

