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あんなこんなエロ短編集
第4章 彼女は女神サマ

団子屋でニコニコ笑いながら接客をする結菜は、
輝いていてそんな切羽詰まった金銭状況には見えなかった。
俺はちらっと結菜のバッグを見た。
若い女子に流行のブランドものである。
会社の女子社員たちが話しているのを耳にしたことがあり、
疎い俺でも知っていた。
「あっ………あれはね、母さんがくれたんだ。
せめて人並みの格好くらいさせてやりたいって。
薬代削って買ってくれたの、上京するときに」
結菜の声が潤む。
胸が冷たいと思ったら、大きな目から涙をボロボロ溢しているではないか。
「結菜ちゃん!!いくらあったら助かる?」
堪らなくなり、
結菜を抱き締めた。
裸のまま泣く結菜があまりに気の毒で、
どうにかしてやりたい。
首を横に振る結菜を起こし、服を着せホテルを出た。
************************
「長谷部ー?どうした?」
「しっ、今話しかけないで!」
能瀬が舌打ちして戻って行く。
周りの社員たちからの視線を感じる。
あれからというもの俺は猛烈に仕事熱心になった。
出世して、結菜を助けてやる!
あの夜、手元にあった2万円と下ろした200万を結菜に渡した。
とりあえず今あるぶんだ。
結菜は泣きじゃくりながら受け取り、
何度も頭を下げてきた。
頭なんか下げなくていい!
結菜は何ひとつ悪いことなどしてないのだから。
代わりに俺が頑張るよ。
輝いていてそんな切羽詰まった金銭状況には見えなかった。
俺はちらっと結菜のバッグを見た。
若い女子に流行のブランドものである。
会社の女子社員たちが話しているのを耳にしたことがあり、
疎い俺でも知っていた。
「あっ………あれはね、母さんがくれたんだ。
せめて人並みの格好くらいさせてやりたいって。
薬代削って買ってくれたの、上京するときに」
結菜の声が潤む。
胸が冷たいと思ったら、大きな目から涙をボロボロ溢しているではないか。
「結菜ちゃん!!いくらあったら助かる?」
堪らなくなり、
結菜を抱き締めた。
裸のまま泣く結菜があまりに気の毒で、
どうにかしてやりたい。
首を横に振る結菜を起こし、服を着せホテルを出た。
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「長谷部ー?どうした?」
「しっ、今話しかけないで!」
能瀬が舌打ちして戻って行く。
周りの社員たちからの視線を感じる。
あれからというもの俺は猛烈に仕事熱心になった。
出世して、結菜を助けてやる!
あの夜、手元にあった2万円と下ろした200万を結菜に渡した。
とりあえず今あるぶんだ。
結菜は泣きじゃくりながら受け取り、
何度も頭を下げてきた。
頭なんか下げなくていい!
結菜は何ひとつ悪いことなどしてないのだから。
代わりに俺が頑張るよ。

