この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あんなこんなエロ短編集
第4章 彼女は女神サマ
団子屋でニコニコ笑いながら接客をする結菜は、



輝いていてそんな切羽詰まった金銭状況には見えなかった。



俺はちらっと結菜のバッグを見た。



若い女子に流行のブランドものである。



会社の女子社員たちが話しているのを耳にしたことがあり、



疎い俺でも知っていた。



「あっ………あれはね、母さんがくれたんだ。



せめて人並みの格好くらいさせてやりたいって。



薬代削って買ってくれたの、上京するときに」




結菜の声が潤む。





胸が冷たいと思ったら、大きな目から涙をボロボロ溢しているではないか。




「結菜ちゃん!!いくらあったら助かる?」



堪らなくなり、



結菜を抱き締めた。




裸のまま泣く結菜があまりに気の毒で、



どうにかしてやりたい。



首を横に振る結菜を起こし、服を着せホテルを出た。



















************************




「長谷部ー?どうした?」





「しっ、今話しかけないで!」



能瀬が舌打ちして戻って行く。



周りの社員たちからの視線を感じる。



あれからというもの俺は猛烈に仕事熱心になった。



出世して、結菜を助けてやる!



あの夜、手元にあった2万円と下ろした200万を結菜に渡した。



とりあえず今あるぶんだ。



結菜は泣きじゃくりながら受け取り、



何度も頭を下げてきた。



頭なんか下げなくていい!



結菜は何ひとつ悪いことなどしてないのだから。




代わりに俺が頑張るよ。




/450ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ