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あんなこんなエロ短編集
第21章 裏のかお

「何故連絡を絶ったんだ?
酷いじゃないか、あんな急にだなんて」
雪文が憤慨する。
冴子は肩が震えた。
(この人は……………
自分が優先なの?)
(それは、私もだったけどーーーーー………)
ズキッと胸が痛んだ。
自分の浅はかさに苛立つ。
拳を握り締めた。
「……お父様、
私は雪途くんのことで来訪しました。
夜分すみませんが、雪途くんに会わせてもらえませ
んか?」
雪文は首を傾げたが、
「ああ………、
まあ…………構わ無いけど」
と冴子を通す。
冴子は「お邪魔致します!」と、
屋敷の中へ進む。
こないだ走り上がったらせん階段を駆け上がる。
雪途の部屋をノックした。
「雪途くん!
いる??先生よ」
声をかけるが、
反応がない。
「雪途くん!
先生来たわよ!」
再度言うが、また反応はなかった。
ドアノブに手をかけると予想外にカチャリと開く。
「あら?
開くのね。
失礼しま…………」
中に入ると、
そこは無人だった。
灯りは点いているが雪途がいない。
「………どこ?
すみません!雪途くんがいないんですが」
下階に向かい怒鳴る。
「そうかいー?
どこにいるんだろうなぁ」
雪文の間延びした声が響く。
「どこにって……
夜9時過ぎてるんですよ?
知らないの?!」
焦りと、交際していた気安さでため口になる。
「顔なんて合わさないからなぁ。
嫁も旅行に行ってるようだし」
「はぁ?
奥様も不在??」
「ああ、嫁は1週間バカンスにハワイへ行ったらしい
よ。
鞠井という手伝いがいるんだが、
昨日そう言ってた」
酷いじゃないか、あんな急にだなんて」
雪文が憤慨する。
冴子は肩が震えた。
(この人は……………
自分が優先なの?)
(それは、私もだったけどーーーーー………)
ズキッと胸が痛んだ。
自分の浅はかさに苛立つ。
拳を握り締めた。
「……お父様、
私は雪途くんのことで来訪しました。
夜分すみませんが、雪途くんに会わせてもらえませ
んか?」
雪文は首を傾げたが、
「ああ………、
まあ…………構わ無いけど」
と冴子を通す。
冴子は「お邪魔致します!」と、
屋敷の中へ進む。
こないだ走り上がったらせん階段を駆け上がる。
雪途の部屋をノックした。
「雪途くん!
いる??先生よ」
声をかけるが、
反応がない。
「雪途くん!
先生来たわよ!」
再度言うが、また反応はなかった。
ドアノブに手をかけると予想外にカチャリと開く。
「あら?
開くのね。
失礼しま…………」
中に入ると、
そこは無人だった。
灯りは点いているが雪途がいない。
「………どこ?
すみません!雪途くんがいないんですが」
下階に向かい怒鳴る。
「そうかいー?
どこにいるんだろうなぁ」
雪文の間延びした声が響く。
「どこにって……
夜9時過ぎてるんですよ?
知らないの?!」
焦りと、交際していた気安さでため口になる。
「顔なんて合わさないからなぁ。
嫁も旅行に行ってるようだし」
「はぁ?
奥様も不在??」
「ああ、嫁は1週間バカンスにハワイへ行ったらしい
よ。
鞠井という手伝いがいるんだが、
昨日そう言ってた」

