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あんなこんなエロ短編集
第23章 悲しみが流れてゆく

「サリーちゃん、
入ったよー」
マネージャーが私に声をかけてきた。
「は~い。
んじゃ、行ってくるね」
雑談していたミィに手を挙げて立ち上がる。
ヒールがカツン!と鳴る。
自然と戦闘態勢に入った。
狭い廊下を進み、
個室のドアを開く。
意識して口角を上げた。
「お呼びいただきありがとうございます。
サリーです」
一礼すると、付け毛の茶色い巻き髪が頬の辺りで
しゃらんと揺れた。
中肉中背のサラリーマン風の男が客だ。
目が細く穏やかな顔をしているが…………
「は、はぁ。
サリーちゃん綺麗だね!さっそく」
がばっと抱きついてくる。
「お客様!
…………待って、ね?サリー一緒にシャワー浴びたい」
私はきっと女神のように、
鷹揚な微笑みをしている。
何もかも赦すみたいに。
(汚い手で触られちゃあ困るんだよね)
ーーー抱きつくようにし、
客とシャワールームに入った。
私は週に4回ほど肉体サービス業で働いている。
理由はとても単純で、
元彼が私に多額の借金を背負わせて蒸発したからだ。
入ったよー」
マネージャーが私に声をかけてきた。
「は~い。
んじゃ、行ってくるね」
雑談していたミィに手を挙げて立ち上がる。
ヒールがカツン!と鳴る。
自然と戦闘態勢に入った。
狭い廊下を進み、
個室のドアを開く。
意識して口角を上げた。
「お呼びいただきありがとうございます。
サリーです」
一礼すると、付け毛の茶色い巻き髪が頬の辺りで
しゃらんと揺れた。
中肉中背のサラリーマン風の男が客だ。
目が細く穏やかな顔をしているが…………
「は、はぁ。
サリーちゃん綺麗だね!さっそく」
がばっと抱きついてくる。
「お客様!
…………待って、ね?サリー一緒にシャワー浴びたい」
私はきっと女神のように、
鷹揚な微笑みをしている。
何もかも赦すみたいに。
(汚い手で触られちゃあ困るんだよね)
ーーー抱きつくようにし、
客とシャワールームに入った。
私は週に4回ほど肉体サービス業で働いている。
理由はとても単純で、
元彼が私に多額の借金を背負わせて蒸発したからだ。

