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あんなこんなエロ短編集
第25章 生きる理由
そして、半年後ーーーーーー




朝目覚めると彼女が朝ごはんを作っている。




善樹は寝ぼけ眼で起き上がり彼女を背後から抱く。





「あっ、やだ何すんのっ」お玉を持って慌てる。




「おはよう。かわいい彼女ちゃん」




「………もぉ~。善樹くんのいじわるっ」





ーーーーーと少女マンガならなりそうなものだが。




「痛い痛い痛い!!!





やめっ、止めてください!!!」




「これくらいで?




ほら、こうしてやる」




腕が折れそうだ。





柔道着は衣擦れをするがそこにロマンはない。




彼女は名前を亜佐美(あさみ)といい、




柔道2段の腕前を持つ。





週に1度子供たちに教えているのだ。




そこに無理やり参加させられ、




白帯のまま技をかけられているのが善樹。





「あははは!



ヨシキだっせぇ~」




「また技かけられっぱなしじゃん」




子供たちが囃し立てる。





(死にたいなんて単なる狂言だったんじゃん)




右腕を捻られながら、




痛みで涙が滲んだ。





















〈終わり〉
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